SUMIKA 〜プリミティブな暮らし
東京ガス主催の講演会、「SUMIKA 〜プリミティブな暮らし」に行ってきました。
これは会場の津田ホールの隣、東京体育館。津田ホールと同じく、槙文彦の設計。
今日の講演会はまずメンバーが豪華です。主催が伊東豊雄、それに藤森照信、西沢大良、藤本壮介。プリミティブな暮らしということから実際に伊東豊雄以外の3人は住宅を設計し、伊東豊雄は統括するパヴィリオンを設計し、11月に宇都宮にできるようです。伊東豊雄が住宅を設計しないのは正解だと思いました(篠原一男に住宅に社会批評性はないと言い切ってしまった本人だから)。東京ガスということと、プリミティブということからまず連想されるのが火です。これはオール電化に対する東京ガスなりの態度なんでしょうね。
実際、火をテーマとしたのは藤森照信くらい。洞窟とそこでの火、ということがテーマとなっている設計でした。中心に九間の居間があるのですが、九間の話は以前SD選書で「九間論」を読んでいるのでそこから引用したのだなと思えました。藤森さんは話が非常に面白い。さすが路上観察など変なことをやってただけあって、会場は笑いが絶えませんでした。
続いて西沢大良。友人が今オープンデスクに行っていて、この模型を作らされたと言ってました。ワンルームの平屋で、テーマは屋根と光。半透明の屋根(一部は透明)で太陽光によって自然の生活ができるだろうとのこと。構造が面白かった。後で藤本壮介に言われてたことですが、人に合わせた住宅ではなく(機能主義)、人に作用してそこから人がリアクションする住宅の面白さが取り入れられているというのはいいと思いました。その最も顕著な住宅は篠原一男、上原通りの住宅だと個人的には考えています。ただあの住宅の魅力はそれだけではないですが。
最後に藤本壮介。2mのキューブを並べ、重ね。その内部だけでなく外部でも生活が行われる住宅です。藤本壮介は非常にコンセプチュアルな人だと確信しました。3月下旬に作品集が出るらしいですが、その内容が作品集というよりはコンセプトブックに近い、とのことはそれが的確に表されています。講演会の最後にはコンセプトありきではなく、それを発見していく作業のことを話していて、ほう、なるほど、そういう方法もありか、と思いました。
第2部は4人がプリミティブについてディスカッション。ディスカッション、というよりは談話に近い様子で、しばしば会場は笑いに包まれました。木のこと、柱のことなど興味深いテーマに自然となっていき、プリミティブという概念からは脱線していったのが良かったです。印象深いのは常に藤森さんで、菊竹清訓を伊東豊雄の前で言語障害よばわりしたり、20世紀の建築論は自然については否定もしなかったが、触れてもいなかった、という話が面白かったです。西沢さんがちょっと浮いてて、まるで自分ちかのようにくつろいだ姿勢してたり、やたら水飲んだり、時計をちらちら気にしてたのが性格なんだろうな、と思って見てました。
4人がエプロン姿で料理している写真もあったりして、最高の講演会でした。
ためになったのでこれからの自分に多少なりとも影響があるでしょう。ちょっと似たようなことを考えていた節もありますし。しばらくかけて消化して身にしたいです。
これはお土産にもらったガス燈型USBメモリ。128MB。この気遣いは嬉しいですね。司会者が「ガスに関するプリミティブなお土産を用意してあります」と言ってましたが、ガス燈はプリミティブではないだろうと思いました。
2008.02.26 | | Comments(0) | Trackback(0) | 建築















